当院は後発医薬品の使用を推進しています

大腸カメラについてのご説明

目次

大腸内視鏡検査(大腸カメラ)

大腸カメラとは

大腸カメラは、肛門から大腸の一番奥まで内視鏡を挿入し、ゆっくりと引き抜きながら大腸の粘膜組織を観察する検査です。

その際には、局所麻酔(キシロカインゼリー)を使用して、カメラ挿入時の痛みを和らげます。

観察中、大腸にポリープが見つかった場合は大きさにもよりますが、後述しますポリペクトミーを行う事で、検査中でもポリープの切除を行い、検体検査を追加することで早期のガンを発見することが可能です。

大腸がんの罹患率と死亡数

国立がん研究センターの統計によると、大腸がんは2019年の統計でがん罹患数の1位、がん死亡数の2位になっています。(男女計)

特に女性の場合、がんによる死亡数の1位になっていますので、早期発見・早期治療のためにも定期的に内視鏡での検査をおすすめいたします。

がん罹患数の順位(2019年)

男女計男性女性
1位大腸前立腺乳房
2位大腸大腸
3位
4位乳房
5位前立腺肝臓子宮
元データ:全国がん登録罹患データ(numberシート)

がん死亡数の順位(2022年)

男女計男性女性
1位大腸
2位大腸大腸
3位膵臓
4位膵臓膵臓乳房
5位肝臓肝臓
元データ:全国がん登録罹患データ(numberシート)

日帰りでのポリペクトミーができる

大腸にできるポリープの8割は腺腫性ポリープが占めています。

腺腫性ポリープは大きくなるとガン化する可能性があると言われているため、内視鏡検査で発見した際に良性だとしてもその場で切除することで、ガン化を未然に防ぐことができます。

当院でも10mm程度のポリープであれば、その場で切除をする日帰り手術にも対応しております。

一度の検査で、同時に治療も行う事ができるため、通院回数も少なく済み、検査にかかる費用も抑えることが可能です。

ポリペクトミーの説明
1:スネアをかける 2:わっかで茎を締める  3:切除する

大腸カメラを受けた方がいい人

大腸がんは40歳ごろから発症する方が増え始めるので、少なくとも40歳を超えた時に一度は大腸カメラを受けて頂くことをおすすめします。

また、年齢に関係なく次のような方は、早めに大腸カメラを受けて原因の把握をしておくことをおすすめします。

  • 慢性的な腹痛のある方
  • 便秘や下痢を繰り返している方
  • 便が細くなった方
  • 体重が急激に減少した方
  • 血の混じった便(血便)が出た方
  • 人間ドック、健康診断で便潜血があると言われた方
  • 血縁者で大腸がんの既往のある方

大腸カメラの事前準備

大腸カメラでは、大腸を空にして行う事が重要な検査になりますので、お食事等の準備が必要です。

詳しくは外来受診の際に、担当の看護師から説明させて頂きます。

検査前

検査3日前から消化の悪いものは避けて頂きます。

乳製品やアルコール等は前日からお控えください。

前日のお食事は事前にお渡しします検査食(eコロン)を3食お召し上がりください。

検査食(eコロン)
検査食 eコロン

検査当日

~当日準備~

午前中の時間を使って、準備室で下剤(モビプレップ)をお飲みいただきます。

飲み方がありますので、担当看護師から説明させて頂きます。

準備室
準備室

~検査~

検査自体は5~15分程度で終わります。先生以外にも看護師が随伴しますのでリラックスして検査をお受けください。

検査終了後、その場で担当医師から結果をお伝えしますので、説明終了後そのまま受付でお会計となります。

※検査中ポリープなど組織を採取しての検査を行った場合は、結果が出るまで2週間程度お時間をいただきますので、結果は後日の説明となります。

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