当院は後発医薬品の使用を推進しています

肺CT検査とは?見つかる病気・検査の流れ・費用まで詳しく解説

肺CT検査
目次

肺CT検査で何がわかるの?

肺CT検査では、肺に関するさまざまな異常を早い段階で見つけることができます。中でも特に重要なのが、肺がんの発見です。肺がんの中には、症状が現れにくいものや、レントゲンでは見つかりにくい位置にできるタイプもあり、CTでの確認が早期発見に直結します。

その他にも、肺炎、肺結核、肺気腫、間質性肺炎、気胸、アスベスト肺などの病気も検出の対象となります。また、異常な影として結節影、スリガラス状陰影、粒状影などが見られることもあります。

これらの所見は必ずしも悪性とは限りませんが、経過を観察することで重大な疾患の兆候を見逃さずに済みます。

さらに、肺だけでなく心臓や血管の一部も確認できることがあり、循環器の異常が見つかることもあります。このように肺CT検査は、症状が出る前に病気を把握し、適切な対応へとつなげるための非常に有効な検査です。

肺CT検査のやり方と流れ

肺CT検査は、短時間で終わるシンプルな検査です。事前準備もほとんど必要なく、はじめての方でも安心して受けられます。

まず、医療機関で予約を行います。当日は受付後、必要に応じて検査着に着替え、金属類を外します。私服のままで受けられるケースもありますが、服にファスナーやボタンなどの金属が含まれている場合は検査着へ着替えることになります。

検査室では、CT装置の寝台に仰向けになり、機械の中にゆっくりと入っていきます。技師の指示に従って深く息を吸い、10秒ほど息を止めると撮影が行われます。検査そのものは数分以内で終了し、痛みや苦しさはありません。

必要に応じて、造影剤という薬剤を静脈から注射することがあります。これは血管や病変とのコントラストをはっきりさせるために使われるもので、医師の判断によって使用されます。造影剤を使った場合でも、終了後は数分の安静で日常生活に戻ることができます。

撮影後は医師による画像の確認が行われ、必要に応じて当日または後日、結果の説明があります。全体としては30分〜1時間程度で完了するため、忙しい方でも予定に組み込みやすい検査です。

肺CT検査の検査費用はいくら?

肺CT検査の費用は、検査の種類や医療機関によって異なります。大きく分けると「単純CT検査」と「造影CT検査」の2種類があり、それぞれ費用の目安も異なります。

造影剤を使わない単純CT検査は、おおよそ10,000円から20,000円程度が一般的な相場です。検査時間も5〜10分程度と短く、比較的手軽に受けられます。

一方、造影剤を使用する場合は、画像の精度がより高まる分費用も上がり、25,000円〜40,000円が目安となります。検査時間は15〜30分程度かかることがあります。

人間ドックのコース内に含まれている場合や、オプションとして追加できるプランもあります。また、自治体が実施するがん検診などでは、助成制度が利用できることがあり、自己負担が数千円程度に抑えられるケースもあります。

検査を受ける前に、医療機関へ料金体系や助成の有無を確認しておくことで、不安なく受診の計画が立てられます。

ちなみに当院の料金は以下になります。

  • 肺CT検査:11,000円(税込)

肺CT検査を受けるべき人は?

肺CT検査は、すべての成人にとって有効な検査ですが、特に以下のようなリスクを持つ方には積極的な受診をおすすめします。

まず挙げられるのが、喫煙歴のある方です。タバコの煙には数多くの発がん性物質が含まれており、長年の喫煙は肺がんやCOPD(慢性閉塞性肺疾患)のリスクを高めます。

たとえ現在は禁煙していても、過去の影響が残っていることもあるため、定期的な検査が重要です。

また、家族に肺がんの既往歴がある方も要注意です。遺伝的な要因や生活環境によって、同じようなリスクを抱えている可能性があります。さらに、職場や家庭で長期間受動喫煙にさらされている方も、肺への影響が蓄積されていることがあります。

その他、咳が続いている、息切れがしやすい、痰に血が混じるなど、軽微でも気になる呼吸器症状がある場合は、念のため検査を受けておくと安心です。

何も症状がない状態で受けることに意味があるのが、肺CT検査です。見えないリスクに目を向けることで、大きな病気の予防につながります。

肺CT検査は痛い?つらい?

肺CT検査は、身体への負担がほとんどない検査です。痛みや苦しさを心配される方もいますが、実際の検査は非常にシンプルで、安心して受けることができます。

検査中は仰向けに寝て、CT装置の中で数十秒程度じっとしているだけです。技師の合図に従って息を大きく吸い、10秒ほど息を止める場面がありますが、これが検査の中で最も大きな動作となります。注射や切開といった処置はありません。

造影剤を使用する場合は、静脈に注射を行います。薬剤が体内に入ることで体が熱く感じることがありますが、一時的なもので、すぐに収まることがほとんどです。まれにアレルギー反応を起こすことがあるため、事前に医師による確認が行われます。

検査時間自体は短く、長くても15〜30分程度で終了します。検査後もすぐに日常生活へ戻ることができるため、仕事の前後に受けることも可能です。

初めての方でも心配せずに受けられる検査であり、苦痛が少ないからこそ定期的な受診が継続しやすくなります。肺の健康を守るための第一歩として、安心してご検討ください。

肺CT検査をおすすめする理由

肺CT検査は、症状の出にくい肺の病気を早期に発見できる点が大きな特徴です。とくに肺がんは、初期の段階では自覚症状がほとんどなく、気づいたときにはすでに進行していることもあります。

CT検査を活用することで、ミリ単位の小さながんを見つけることができ、治療の選択肢を広げることが可能になります。

また、CTでは胸部レントゲンでは見逃されやすい部位も含めて、肺の隅々まで立体的に確認できます。心臓の裏側や肋骨の重なりに隠れている病変も見つけやすくなり、見落としのリスクを減らすことにつながります。

肺がん以外にも、肺炎、気胸、間質性肺炎、アスベスト肺、肺気腫など、呼吸器系のさまざまな疾患が検出可能です。こうした病気も、初期に発見することで治療効果が高まり、進行による生活の制限を防ぐことができます。

さらに、検査自体が短時間かつ苦痛が少ないため、定期的に受けやすいのも利点です。何か症状が出てからではなく、健康なうちに受けておくことで、自分自身の安心や将来の選択肢を守ることができます。

定期的な健診の一環として肺CT検査を取り入れることは、見えないリスクへの備えとして非常に有効です。

肺CT検査でよくある質問

検査前にご飯は食べてもいいですか?

午前に検査を受ける方は朝食を控えてください。午後からの検査では朝食までなら可能ですが、それ以降の飲食は避けてください。水やお茶は飲んで構いません。

放射線被ばくが心配です

CT検査は必要最小限の放射線量で行われています。国の診断参考レベルに基づき撮影条件を調整しており、安全性に配慮されています。

薬を飲んでいますが検査に影響はないですか?

糖尿病の薬など一部の薬は造影剤と相互作用する場合があります。服薬中の方はお薬手帳を持参のうえ、事前にご相談ください。

金属を身に着けていても検査に影響はないですか?

金属はCT画像に影響を与える可能性があります。アクセサリーや下着の金具など、外せるものは外してください。心臓に医療機器がある方は事前にお知らせください。

咳が出やすい・息止めが難しいですが、検査を受けられますか?

短時間の撮影や再撮影で対応可能です。無理なく検査できるようスタッフが配慮しますのでご安心ください。

検査にはどのくらいの時間がかかりますか?

撮影自体は10〜20分程度です。来院からご帰宅までを含めると、全体で30分〜1時間ほどです。

検査後に気をつけることはありますか?

造影剤を使用した場合は水分を多めにとり、体外への排出を促してください(飲水制限がある方を除く)。特に制限はなく、すぐに普段通りの生活に戻れます。

人間ドックのお申し込みはこちらから

  • 人間ドックの受診は全て予約制です。お電話にてお申し込みください。
  • 企業・団体などで申し込まれる場合は、担当者が訪問し詳しくご説明致します。
  • 受診日時が決定しましたら、お早めに御連絡下さい。
  • 当院は全国健康保険協会で実施している「生活習慣病予防健診」の指定医療機関です。
  • 全国健康保険協会への申込みなどご面倒な手続きは、当院が代行させていただきます。
平 日08:45~12:00 / 13:30~17:00
電 話予約・お問い合せ
0120-46-3162
※完全予約制になっておりますのでお電話にて、どうぞお気軽にお問い合わせください。
休診日土曜日・日曜日・祝日・年末年始
目次